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何を「取り戻す」のか。

3月20日、私たちは「大学取り戻せデモ」を実施する。

このデモ名であるが、全会一致で決定したわけではない。もうひとつ、有力な候補があった。
それは「大学問い直せデモ」。迷いつつ、私は「取り戻せ」に票を投じた。

結論を先に言おう。
私は、大学において何を「取り戻し」たいと思うのか。
それは「問う」という営みである。だから迷った。



例えば、人間に自由意志はあるだろうか。
哲学の定番中の定番、古来より何億人もの人が悩んできた、切実な問題である。

「自由意志」といわれるときの「自由」とは、意志の規定根拠を自己の内に持つ、ということである。
意志規定の過程に外部の要因(物理法則や他人の言葉など)が加わる限り、それは「自由」とは呼ばれない。

人間に自由意志はあるだろうか。
私にはわからない。
しかし、これだけは言える。

即ち、人間が自由であるとすれば、それは「問う」ということによってである。

「問う」ことの根源は、「?」である。
「?」とは、外的な事柄に出会ったとき、
それが自己の意志を規定することへの抵抗であり、軋轢である。
「?」を契機として、それを展開させる行為が「問う」ということであり、
それは理性の使用、つまり「考える」ということの始まりである。

この「問う」という人間の営みこそ、自己の意志の規定根拠を自己の内たらしめるための、
つまり自由であるための唯一の道である。
「問わない」こと、それは理性の放棄であり、流されるままであるからだ。
人間の「動物化」とでも言うべきか(因みに東○紀は読んだことない)。


はじめに、大学において「問う」ことを「取り戻し」たい、と述べた。

まさしく私は、大学というものは、学生に「問わせる」ために存在すると考える。
人間に、より多く、より広く、より深く、より自由に「問わせる」、そのためにこそ大学は存在するべきである。

しかし、今の大学はどうだろう。
私には、問わせないように、問わせないようにと、改革が進められているように思われる。
そのわかりやすい例が、就活・学費・学内規制である。
これらは、学生を否応なしに屈服させる力である。

まず就活
現在の新卒優遇のシステムでは、在学中に内定を得なければ、安定した職に就くことがかなり難しくなる。
なので、3年次の12月(いや、もっと前)から学生が考えることは「何が何でも就職すること」。これに頭が占領される。
「問う」てる暇などない。社会に順応するために、それは邪魔だからだ。
自己の社会的な部分のみを「自己分析」して、あとの部分はそこで捨ててしまうのだ。

次に、学費
特に私大の学費は年間100万円以上する。
出すのは親か、奨学金か。どちらにしろ、何かしらの返済を考えなければならない。
となると、目指す先は安定した収入であり、就活であり、そのための学生生活である。
「問い」は時に非生産的であるが、高い学費を前にしてそれは罪悪感に変わる。
自分で学費を払う(苦)学生もいるが、そのために奪われる時間はいかほどか。

最後に、学内規制
現在、関東圏の私大では、表現の自由がほとんど奪われてきている。
演説・ビラ撒き・ビラ貼り・立て看板。これらは、「問い」を発信するためのツールとして必要なものである。
しかし多くの大学で、これらは禁止されているか、許可制(検閲付)である。

この3本の柱が相俟って、キャンパスには「問い」が無い。
学費が高いので、就活するしかない。
就活するしかないので、就職に不利になるような行動はできない。
就職に不利になるような行動はできないので、社会に文句をつけるなど問題外だ。考えもしない。
今、キャンパスは静かで、キレイで、全てが順調に流れて行っている。

昨年3月11日以降、私の通う大学のキャンパス内では、原子力発電に対する問いすらしばらく見られなかった。
誰もが他人事のようであった。


ほとんどの大学は改名したらいいと思う。
「~就職予備校」「~職業専門学校」「~高校」。
そうしてそれぞれの社会的意義を果たせば、それはそれで私は評価するのだけど。

日本にも導入されている大学というシステムは、人に4年間、自由に問いを発する権利を与えるものである。
そこにおいては、「社会的意義」という概念すら、「問い」の前に置かれるべきである。
人間の理性とはそういうものであるのだから。

しかし、今の日本に大学と呼べるものは幾つも無いだろう。

大学とは、問わせるように、問わせるようにという方向性のことである。
私は、その方向性を「取り戻せ」と言いたいのである。
そのために、就活・学費・学内規制は全く邪魔であり、大学には要らない。
即刻、叩き出すべきである


もし私が大学を作ったら、レジュメやビラの印刷無料はもちろん、学生に拡声器を無料で貸し出します。

文責 法政大学哲学科 cbotking(twitter同じ)
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全国学費奨学金問題対策委員会

Author:全国学費奨学金問題対策委員会
7月14日(日)にデモを行うに当たり、ゆとり全共闘のブログを一時的にジャック!!
高い学費、借金でしかない奨学金に抗議をし、するために7月14日(日)にデモを行います。
学費無償化、給付制奨学金の実現に一声あげましょう。

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